20121214

米ハリウッド映画「ディパーテッド」 あらすじ

ハリウッドが香港ノワールの大傑作「インファナル・アフェア」をリメイクしたものが、本作「ディパーテッド」(原題:The Departed)である。監督は、巨匠マーティン・スコセッシ。潜入捜査官役にレオナルド・ディカプリオ。マフィアのスパイで内通警察官役にマット・デイモンを擁している。この作品は、2007年のアカデミー賞を始めとして、米の映画関連賞で10の賞(部門は28部門に渡る)を受賞した。

ディパーテッド あらすじ

(以下、物語の結末が書かれているので、まだ未視聴者は要注意)

マサチューセッツ州ボストン南部、通称「サウシー」地区。この街には、貧困と犯罪が渦巻いていた。警察はこの街に蔓延する犯罪を撲滅すべくマフィアとの最終戦争に突入しようとしていた。標的は、ボストン南部一帯を牛耳るマフィアのボス、フランク・コステロ(ジャック・ニコルソン)である。彼の支配力を内部から崩そうと、警察は、犯罪者の一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官となった新人警察官ビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)に極秘潜入捜査を命じ、組織へと潜入させる。この極秘任務を知る者は、クイーナン警部(マーティン・シーン)とディグナム刑事(マーク・ウォールバーグ)のみだった。

一方、ボス・コステロは、自分が育てたコリン・サリバン(マット・デイモン)を、“内通者”の新人警察官として警察へ送り込んでいた。コリンが配属されたのは、エラービー警部率いるエリート集団「SIU」だった。マフィア撲滅の最前線に立ち、優秀な警察官を装いながらも、警察の動きを逐一ボス・コステロに知らせるコリン。

同じ警察学校に学び優秀な成績を収めたこの新人警官二人は、お互いの存在を知らないまま、それぞれの道を歩き出す。

コステロのもとへ身を寄せたビリーはマフィアの危険と背中合わせの日々を過ごし、カウンセリングで出会った精神科医のマドリンといる時だけ、心が安らいでいた。しかし、彼女は、コリンの恋人だった。

やがて、マフィアと警察の双方でスパイ探しが始まり、歯車の狂った運命の二人は次第に窮地に追いつめられていった。

クイーナン警部がボス・コステロの部下に殺され、遺された携帯電話から、コリンはビリーに接触を試みる。協力してコステロ一味を壊滅するが、ビリーはコリンこそがマフィアの内通者であったことを知る。自分の正体がビリーにばれたことを悟ったコリンは、警察のコンピュータからビリーのデータを抹消。

だが、ビリーは、ボス・コステロがコリンとの会話を録音したCDを使って、コリンを呼び出し、自分の身分を回復するように迫る。観念したコリンだが、そこへもう一人、マフィアから警察への潜入者だった同僚が現れ、ビリーを射殺する。コリンは、その潜入者も殺し、晴れて自由の身となる。しかし、コリンの正体を知ったマドリン女医は、彼の元を離れた。やはりコリンがマフィアのスパイである、と気づいたディグナム刑事は、帰宅した彼を待ち構え、射殺するのだった。

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